ようやく春らしい天候の中でレースを開催することができました。
各クラスで熾烈なバトルが繰り広げられ、見応えのあるレースが多く
観客のみなさんが大いに盛り上がる内容でした。各ドライバーが
クリーンなファイトをしてくれているからこその結果です。
そしてライバルをリスペクトし信用しているからこそ、あのような
ギリギリの戦いができるんだと思います。
見ている人に感動を与えられるレースができる彼らを誇りに思います。

各クラスの表彰シーンです。

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T4クラス
優勝:持田孝司、2位:奥平顕行、3位:山之口輝史、
4位:橋本浩將、5位:田中眞人。
持田2連勝で満面の笑みが素敵。無敵ング持田の異名を持つ
彼の勢いを、誰か止めることができるのか!

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カデットオープンクラス
優勝:原田英、2位:永沼眞乃介、3位:秦野睦啓
初戦に続き今回もパーフェクトウィンの原田。今年の
原田の走りには注目したい。今年は積極的に他コースへの
遠征も計画しているとのこと。他でも強さをアピールできるか!
2位の永沼もメキメキと速さを身に着けて来ているので、安泰とは
言えない原田。

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TIA-Jrクラス
優勝:高瀬巧、2位:劔持シュウ、3位:西家寿一
昨年カデットクラスで全戦優勝の偉業を成し遂げた高瀬は
初戦まさかの2位。今回はその雪辱を晴らすかのような激走を
見せ、後続を14秒以上離してのぶっちぎりの優勝。2位以下は
壮絶なバトルが最後まで続き誰が前に出るのか最後まで分からない
シーソーゲームだった。

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SSクラス
優勝:鈴木駿、2位:南澤拓実、3位:満田隼矢、4位:飯島宗一郎
SSフレッシュマンクラス
優勝:宮尾裕弥
苦節3年にしてSS初優勝の鈴木。結果的にはTT、予選、決勝ALL1位
のパーフェストウィンだが、内容は3位に入った満田が終始リードする
展開に。満田-鈴木-南澤の順でトップ3台が壮絶なバトルが繰り広げ
られた。残り3周の時点で鈴木が満田に仕掛けオーバーテイク成功。
鈴木は悲願のSS初優勝となった。計量所で多くの人から祝福され
感涙にむせぶ鈴木の姿があった。

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PRDクラス
優勝:加藤久佳、2位:日笠山裕貢、3位:座本美奈子
ベテラン揃いのPRDクラス。ベテラン加藤がALL1位の
パーフェクトウィンで優勝。TT2位、予選2位の座本は
決勝で日笠山に抜かれ3位に後退。レース後に座本に尋ねる
と体力的にきつかったとのこと。ショートコースは体への
負担が大きく、気力体力がキープできないと勝利できない
ことを改めて感じた。加藤にはその体力があったということ
なのだ。

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セルモさんからご協賛頂いた、GWにFSWで開催される
スーパーGTのペア パドックパスチケットはT4クラスに
参戦した中原聖也選手が見事ジャンケン大会の勝者となりました。
ちなみにSS勝者の鈴木選手VSドライバーというジャンケン対決になりました。

 

【レースを振り返って】
お気付きの方もいらっしゃるかも知れませんが、回のレースはT4
クラスを除いて優勝したドライバーは全員パーフェクトウィンでした。
そんなレースは聞いたことがありません。強い人が速いのか、速い人が
強いのか、そんなことを感じさせたレースでした。SSクラスでは鈴木選手が
悲願の初優勝を成し遂げました。苦節3年、諦めずにひた向きにやってきた
結果だと思います。途中で止めたらただの失敗だけど、成功するまでやり
続けたら、それは成功するための過程なんだと、松下幸之助さんが言って
いました。何事も諦めずにやることが大切です。『言うは易しやるは難し』

ところでわたくし16年振りにセンターポストでマーシャルをさせて頂きました。
中々の緊張感でしたが、その緊張がドライバーに伝わらないように…、
と思っていましたが、誰もそんなことを感じていなかったようです。もしくは
それほど彼らの視界に入っていなかったみたいです。
本人は実力以上でハッスルしていたんですが、空回りでした。
旗を振ったことがある人なら分かると思いますが、旗振りは、ぼちぼち肩の筋肉を
使います。レース後に心地いい右肩の筋肉痛を感じながら、16年前、希望と野望に
満ち溢れていた自分を思い出し、ポストの上から山々を見ながら、ちょっと歳を
取ってしまったのかなぁ、と思った春の日の午後でした。
センターで旗振りをしたおかけで、久しぶりにレースを間近で見れ、レースで果敢に
チャレンジしているドライバーに感化されました。自分もまだまだ挑戦者でいたい、
いや、そうでなければいけないんだ、と自分に言いきかせながら、湯船の中でよく
働いてくれた右肩を少しだけマッサージした、春の日の夜のお風呂でした。