チャレンジカップ第2戦 レースリポート

前日の雨の影響が心配された大井松田チャレンジカップ第2戦ですが、当日は快晴に恵まれ絶好のレースコンディションとなりました。朝の気温が0℃ということを除いては、

T4クラスに伏兵現る!

ブリティッシュスタイルを採用しているT4クラスでレジェンド持田は予選1、2、3を、それぞれ3位-1位-1位と危なげないレース運びで決勝PPを獲得。決勝ヒートでは4番手スタートの矢葺が持田に序盤で追いつき、1コーナーで仕掛けてオーバーテイクに成功するも、持田は直ぐに抜き返しトップを死守。数周に渡り膠着状態が続いたが、満を持して矢葺がバックストレートで持田を完全にロックオンし、見事なオーバーテイクでトップを奪取。レジェンド持田に真っ向から挑んだ矢葺がT4クラスで念願の初優勝を飾った。

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T4クラス

優勝:矢葺洋平 2位:持田孝司 3位:和田伊佐央 4位石栗和春

TIA-Jrクラスはブリティッシュスタイルレースを採用しており予選が3回行われる。TTの結果で乱数表により上位、中位、下位を1回ずつ経験し総合力で決勝グリッドが決まるシステム。その中で種田は予選1を1位、予選2が2位、予選3が1位と安定した速さでまとめ決勝は文句なしのPPを獲得。そして決勝では種田がただ一人35秒台をマークし後続を約10秒引き離し今季、初優勝を果たした。

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TIA-Jrクラス

優勝:種田孝樹 2位:高橋空雅 3位:秦野睦啓 4位:尾藤柚奈

KTオープンクラスでは、岩崎がTT、予選1、予選2、決勝を全て1位でパーフェクトウィンを飾った。2位入賞の大浜は2017年6月からこのクラスに参戦して今回、自身最上位となる2位でフィニッシュ。直ぐ後ろに加藤が張り付いていたが、10周以上にわたり加藤の猛追をしのいで勝ち取った2位は大きい。岩崎は前回、優勝しウェイト+5kgのハンディがあるが今回2勝目を挙げたので次戦からはφ24mmのリストリクター装着となる。

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KTオープンクラス

優勝:岩崎康一郎 2位:大浜祐之 3位:加藤尚音

大井松田名物、見せるレースの代名詞となっているSSクラスは、今回もシビレるレース展開となった。2000年のSL全国大会SSクラス覇者の村杉と2016年SL全国大会SSクラス覇者の木下の新旧対決が壮絶だった。ポールスタートの村杉に対して3位スタートの木下。スタートできっちり前に詰めた木下は、なんなく2位に浮上。中盤の4コーナーで村杉のインに飛び込みトップになるも、次の5コーナーWヘアピン1つめで村杉がテールスライドさせながらインをこじ開け直ぐにトップを奪還。やられたらやりかえす、まさに下克上の戦い。その4周後、またも同じく4コーナーで木下が仕掛けて村杉を抜きトップになるも、続く5コーナーで先ほど同様に村杉がインから差し込み木下をオーバーテイク。しかし4周前と違ったのは、ほんの少しだけ飛び込むタイミングが遅れてしまったことだった。5コーナー立ち上がりで2台は軽い接触をして共に失速することとなった。そのタイミングで3位にいた西家が2台をパスしてトップに浮上。しかし木下は落ち着いてレースを組み立て、3周後の3コーナーで西家をパスして再度トップに浮上。そのまま逃げ切り開幕戦に続き、今季2勝目を挙げた。そして村杉と木下は2レース落ちのタイヤだったことも付け加えておこう。

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優勝:木下藍斗 2位:西家寿一 3位:村杉 潤